WEB開催にあたって
直井 英雄 会長
皆様ご承知のように、本年度、本学会は、新型コロナウィルスの影響で、きわめて不本意な運営を強いられております。年一回の学会最大の行事である大会も、残念ながら中止せざるを得ませんでした。しかし、そのような状況にあっても、学会活動としてできることは最大限やるべきだという機運が盛り上がり、従来は大会の中で行っていた二つの重要なイベントが、形を変えてではありますが、実現できる運びとなりました。その一つは研究発表梗概集の発行、もう一つはこの卒業作品展のウェブ開催です。ご協力、ご尽力くださった関係者の皆様に、深甚なる謝意を表する次第です。なお、今回の卒業作品展のウェブ開催は、むろんコロナ禍のもとでのやむを得ない方策であったのも事実ではありますが、この先のウィズコロナの時代、アフターコロナの時代を考えると、むしろ学会活動の新しい可能性を開く積極的な試み、と捉えることもできるのではないかと思っております。この可能性が、さらに広がっていくことを期待します。
高月 純子 表彰委員会 委員長
今年は、教育機関においては新型コロナウィルスの影響で、多くの卒業式や卒業作品展覧会の計画も中止せざるを得ない状況でした。卒業生にとっては、やり場のない無念さであったと思います。本年度は学会の大会も安全確保のため開催を見合わせることとなり、卒業作品展のパネル展示も中止となりました。昨年度から展覧会の作品の選抜を教育機関へ依頼させて頂いたこともあり、表彰委員会として、この状況に何か出来ないかとWEB上での作品の公開、閲覧を提案させていただきました。インテリア教育を行う教育機関から今年は合計42校（高等学校2校、専門学校６校、短期大学３校、大学30校、大学院１校）、初めて参加される学校も3校もあり、例年より参加学校数が減ることがなかったことに驚きました。お忙しい中、作品を出展してくださった卒業生及びご担当の先生、皆様に厚くお礼を申し上げます。
本展覧会は、インテリア教育の幅広い分野（建築系、デザイン系、家政系、生活・環境等）の優秀な「卒業作品」を一堂に展示することを特徴としています。多様な研究・学びの集大成から、学生の新鮮な視点とインテリアという概念の広さ、表現方法、社会的状況、複層的な私たちの現況を読みとるができます。卒業作品の素晴らしい熱量が、WEB展示でお伝えできるか難しい部分もございますが、遠方でも、何時でも誰でも観ることができる利点を活かし、辛い現実の向こうの可能性として、多くの方にご覧になっていただけますよう、よろしくお願いいたします。なによりも、インテリアを学ぶ学生・卒業生の一助となれば幸いです。
★ 展示公開日は、10月26日（月）〜12月26日（土）です。
★ 本年度は賞の審査及び表彰は行わないことといたします。ご了承下さい。
2020年度 日本インテリア学会
第27回 卒業作品展 会場
＜学校別＞
＜主な表現＞
＜キーワード＞
＜インテリアの領域＞
＜出展者一覧＞ 学校種別・アイウエオ順
013 遠藤 和磨（拓殖大学 工学部）
021 青山 寛世（日本大学 工学部）
022 加藤 希望（日本大学 芸術学部）
025 福島 岳大（広島大学 工学部）
030 前田 鮎実（武蔵野大学 工学部）
033 塩滿 元気／山崎 隆祐／弓場 康輝／伊藤 華恵（島根職業能力開発短期大学校）
038 加藤 友雅（東京工学院専門学校）
041 西村 凌輝／吉岡 虎栄／田口 愛心／森本 奈々翔／山形 陽菜／山崎 紅杏（熊本県立八代工業高等学校）
042 小金井 梨恵／田辺 琴音／都築 万璃／林 宏香（千葉県立市川工業高等学校）
2020年度 第27回 卒業作品展 WEB制作・運営
日本インテリア学会 表彰委員会 高月 純子 松崎 元 大﨑 淳史